当初、その勢いから7月、遅くても8月中には終了するだろうとの予想が大半を占めていました。
したがって各ディーラーさんもユーザーに対し、そのような情報を提供していたようです。ここに来て各自動車ディーラーは「駆け込みのお客さまは前回と比べ格段に少ない」とのコメントを出しています。
前回のエコカー補助金は期限を3週間ほど残し終了。ユーザーからは「補助金を当て込んで購入したのに補助金が出ない」と不満の声が上がったほどでした。
8/29時点で政府予算は、1割の約277億円がまだ残っており、9月まで続くのは間違いなく、前回のような混乱はどうもないようですね。
何故そのようなさめた現象が起こっているのでしょうか?
各メーカーは前回の混乱を避けるため、補助金の申請が間に合わない購入者に対し、その分を補填する販売施策を早くも打ち出しているからなのです。
それにより、メーカーが補填してくれるなら、慌てて購入する必要もないとの心理が働いたようで、今回の落ち着いた動向になっているようです。
もう一つの理由は、前回のエコカー補助金は、登録から13年以上たった古い車を同時に廃車にすれば、さらに15万円(軽自動車は半分)の補助金が追加でもらえたこともあるようです。
この施策によって、長年保有していたユーザーがこの特典を活用して購入した経緯があり、その需要もあり、今回は買い替え需要が落ち着いた要因のようです。
この補助金は賛否両論あり、更なる補助金制度の復活を求める声と、需要の先食いによる制度終了後の需要減につながるとの声もあり、今後の動向に興味が尽きませんね。