減税や補助金など、環境対応車の普及促進政策もあって自動車メーカーから続々と登場するエコカーですが、2月の新車販売台数路エコカーを中心に大きな伸びを示しています。
最近では、ハイブリッドカーに対抗した従来のガソリンエンジンを改良した第3のエコカーが各メーカーより発売されて話題となっています。
エコカーの中心だったハイブリッドカーの弱点はその価格の高さ。その反動として“走り”も両立したガソリンエンジン車を燃費改善した第3のエコカーが晃成に入っています。
そのような背景から、ハイブリッドカー(HV)、電気自動車(EV)、そして第3のエコカーが熾烈な開発競争を繰り広げています。
エコカーの歳代のメリットである燃費。とはいえ、クルマに乗っているドライバーならば、カタログ燃費はあくまで参考値で、実走行ではあまりあてにならないものです。
そもそもガソリンエンジンは、エンジンを使い切った状態(エンジン負荷100%)でも、燃料が持つ熱エネルギーの30%しか利用できていないそうです。ほとんどのエネルギーは、排気損失(排ガス、30〜35%)、冷却損失(冷却水、25〜30%)などの熱エネルギーとして消えてしまっているのが実態です。
ところがガソリンエンジンの燃費は、10年前から2倍になっています。
最近、元気な第3のエコカー勢でいえば、2011年にマツダのデミオ SKYACTIVが「リッター30キロ」、軽自動車ダイハツのミラ イースが「リッター32キロ」という数値を掲げてデビューしたのも鮮烈でした。
このように、国土交通省の資料によれば、10年前のガソリン乗用車の平均燃費がリッター15.3キロだったのだから、約2倍になっているのです。
そう、第3のエコカーも捨てたモノじゃないのです。
今や、ハイブリッドカーの大きな対抗馬となり、私たちの購入時の選択肢において大きな影響力を持った車なのです。