1DIN + 1DINメインユニットタイプを3機種、2DINメインユニットタイプを4機種用意し、5月下旬より順次発売します。
ナビ情報を、実写映像に重ねて見ることができるAR(拡張現実)機能を進化することに成功。
ルート表示などを新開発のディスプレイ「AR HUDユニット」に表示可能となったことが大きな特徴です。映像表示にはRGBレーザーを使用しており、レーザーを使ってAR情報をフロントガラス前方に映すヘッドアップディスプレイは世界初だそうです。
AR HUDユニットは、車のサンバイザーの設置場所に装着して、RGBレーザーを走査して前方のスクリーンに表示。
ドライバーの目から約3m前方に37型(90×37cm)相当の映像で現実の風景に重ねて見えるように設計。運転に必要な情報を素早く取得できるほか、ダッシュボードに取り付けたナビを確認する場合と比べて視線移動や焦点合わせが軽減され、より安全にナビを利用できるということです。
AR HUDユニットとナビはBluetoothで接続します。
HUDでのAR表示イメージ 映像がフロントガラスよりも奥に見える理由は、レーザーで描写した映像を、前方にある「コンバイナー」の凹面構造により遠くに、大きく虚像として見せるため。「夜の電車の窓を見た時に、自分の姿が窓の表面ではなくその先に見える現象と同じ」だということです。
見える距離を3mとしたのは、実際の風景と重ねた時に、焦点を動かす距離を少なくするためとしています。走査周波数は20〜24Hz。なお、レーザーはJIS規格上のクラス1以下で、人体への影響はないとしています。また、このHUDユニットはナビ機能の一部を表示するもので、地デジやDVDなどの映像を出力することはできません。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、HUD(ヘッドアップディスプレイ)ユニット付属の最上位モデル「AVIC-VH99HUD」が32万円前後。そのほかの製品は、15〜30万円前後。なお、サイズやHUD/クルーズユニットの有無以外の仕様はほぼ共通(AVIC-ZH77のみ5.1ch非対応)になっています。
1990年代の映画「バックトゥザフィーチャー」などで2015年の近未来を想定したシーンがありましたが、サイバーナビはまさしくその再現ですね。
これから数年後には走行距離が伸びたEVカーに標準搭載され、ドライブに欠かせないものとなっていくのでしょうね。