シムドライブは電気自動車、特にインホイールモーターを利用した自動車の研究および開発に特化したベンチャー企業です。
複数の企業が参加した形で先行開発車を開発した上で、開発に参加した企業から得られる参加費、並びに得られた技術を外部の企業に有償供与することで利益を得るビジネスモデルを取っています。
この会社の先行開発車第3号 電気自動車“SIM-CEL”が22日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2013」にて出展されました。
この企業のEVカーの特徴はインホイールモーター及びコンポーネントビルドイン式フレームをベースとしていることです。
第3号の試作車となるSIM-CELは従来の基本性能をアップしたことはもちろん、加速感、乗り心地、居住性の中で、特に加速感に重視した次世代の電気自動車を目指しているそうです。
そのSIM-SELは以下の特徴があります。
1.突き抜ける加速感 0→100q/h加速4.2秒を実現。慶應義塾大学開発のEliicaとならぶ加速感
2.世界最高レベルの効率となる電力消費量の達成。
3.スマート・トランスポーテーションの概念を確立させ、スマートハウス、スマートシティとのつながりを実現。
ここにも謳っているように、ポルシェ並みの加速性能を誇っています。
これは4輪のホイールごとに直接モーターを付けたダイレクトドライブ方式を採用している点がそのパワーのヒミツのようです。
さらに1回の充電で走行できる航続距離が324q(JC08モード)と驚異的な点も特筆されます。
この数値は国内販売車トップを誇る日産リーフを凌ぐ数値となっています。驚きですね。
航続距離性能アップの一因として、アイドリングストップ装置に相当する機能を実装していることが挙げられます。
それは停車時にインバーターからの出力を停止させ、停車時の電力消費を限りなく少なくする技術です。これにより航続可能距離を20km (JC08)を伸ばすことが実現できました。
このようなスペックは電気自動車ビジネスに参入を意図しているダイキン工業、三菱電機や積水ハウスなど26機関からの参加を得て最新の技術を盛り込むことができたからに他なりません。
市販化の計画としては2015年頃に量産化が出来ればということです。
→外観など詳細はSIM-DRIVEのホームページへ
→SIM-CELの外観はこちら